時おり、鬼のように読む

本屋が大好き、ゆるふわOLの読書感想日記です。ネタバレを大いに含みます。

「3月のライオン」10巻まで/羽海野チカさん

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絶大な人気に違わず内容も大変面白い、羽海野チカさんの3月のライオン。今一番新刊を楽しみにしている漫画のひとつです。

老若男女、大変魅力的なキャラクターが沢山出てきますが、羽海野チカさんはどうしてご老人の心情までこうもありありと描けるんでしょう。

数ある名場面の中で、私が一番好きなのは棋匠戦のエピソード。
「精一杯頑張った人間が最後に辿り着く場所が焼野ヶ原なんかであってたまるものか‼︎」
か……かっこいい‼︎
相手が島田さんというのも味わい深くてまた良い。
一緒に写真に撮られてくれる島田さん、男らしくて優しくて素敵ですね。

二階堂は、私にはちょっと眩しすぎます。今のところ、彼が完璧かもしれない。あのまま真っ直ぐ育って欲しい。
宗谷さんの対局は、どれも大変面白く読めます。
島田さんの時も、零くんの時も。
特に、島田さんとの感想戦はドラマチックで、どちらの気持ちに立っても胸が掴まれたようになります。
滑川臨也は、久保俊公@魍魎の匣京極夏彦)そのものだと思った人、多いと思います!
どうでしょう?

10巻最後の、零くんのプロポーズ、私はすごく良いなあと思いました。
女に生まれたからには、一度くらい空気を読まずにただ好きだって思われたいし言われたいです。
あかりさんが笑うと私も嬉しい。
続きがとっても楽しみです。