時おり、鬼のように読む

本屋が大好き、ゆるふわOLの読書感想日記です。ネタバレを大いに含みます。

「三崎日和」/いしいしんじさん

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作家いしいしんじさんが三崎での暮らしを日記形式で描いたエッセイです。
副題は「いしいしんじごはん日記2」。その土地で採れたまぐろやむつなど沢山の魚介が食卓を彩ります。

まず、いしいさんが日々たいへんきちんとした食事をとられてることに驚きます。(失礼!)
ごはん日記」の名前のとおり、その日に食べたものが毎日書き添えられていて、どれもが美味しそう。鯖をしめたり鯛を塩焼きや西京漬けにしたり(めといかの登場回数の多さ)、さまざまな調理法でたくさんの野菜を食べお酒もたっぷりと飲み、とても充実したおうちごはんがシンプルかつ瑞々しく描かれています。

個人的にいしいしんじさんはとても好きな作家の方で、この人の書くお話はほとんどが嘘やおとぎ話のようなのに、ある一定のところからはすべて本当のことしか描かれてないような気がして、そこにとても惹かれます。
(いい本とは、みんなそうあるべきなのかもしれません。)

いしいさんもジョジョ、好きなんですね!
私も好きです。なんだか嬉しい。(笑)

巻末にのぶさん•のんちゃん(まるいち魚店のおふたり)との対談が載っています。
この対談、パンチが効きすぎていて日記本文がなんだか頭からすっぽり抜けちゃいました。(笑)
さすがいしいさん。

力が抜けてるようでいて、いつも頭は冴え冴えとしている。
すごく不思議で、魅力的な作家さんだと思います。