時おり、鬼のように読む

本屋が大好き、ゆるふわOLの読書感想日記です。ネタバレを大いに含みます。

「太陽が見ている(かもしれないから)」2巻まで/いくえみ綾さん

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1979年のデビューより36年間第一線で活躍し続けているいくえみ綾さんの新刊です。
絵柄は古くなるどころかますます洗練されていき、女子も男子も大変可愛らしく魅力的に描かれています。
 
1人の男の子をめぐる、2人の女の子のお話。
読んでいて胸が「キュッ」というよりも「ギュッッ」と苦しくなります。
 
凛として美しく、同級生と居ても埋没しない日帆のような女の子っていますよね。
私のすごく身近にも、日帆のように存在感のある大変美しい女性がいます。
なので、岬が日帆に嫉妬してしまったり、まるで恋してるみたいに目をそらせなくなる気持ちが痛いほどに分かります。
(「潔く柔く」の百加とカンナのように)
(余談ですが、私はいくえみ男子の中では古屋寿が一番好きです)←ほんとに余談(笑)
 
楡は、どっちが好きなんだろう。
2巻を読んだ感じだと、岬に特別な感情を抱いているようにも読めるけど、若い男の子の考えることは私には何もわからない。(いくえみさんの懐の深さ!)
いっそ、全く他所の女の子を好きになってしまえばいいのにとつい思ってしまいます。…いや、それもやっぱりイヤかも。
 
楡のお父さん、楡が自分のためにお金を貯めるのであれば許してくれるんですね。
あの一言があるから、彼のことも本当には憎めなくなってしまいます。
 
ラスト近くで楡と飯島兄が女の子を品定めしていた葉山のカフェは〈caban〉ですね!
このブログのアイコン(スマホのみ表示?)は、正にそちらの写真です。(笑)
私も大変好きな場所なんですが、男子高校生が2人で訪れるとは、オシャレすぎて許しがたい。
 
この先、もっと明るくなるといいなあ。